皆さまは「冷やしシャンプー」というものをご存知でしょうか。「冷やしシャンプー」の定義は非常に広く、明確に定められているものではないのですが、一般的には山形県発祥のシャンプー剤やシャンプー方法などを指します。美容室や理容室によって様々な物があり、「冷蔵庫や氷などで冷やしたシャンプー」、「メントールシャンプー」、果てには「かき氷を頭にかける方法」などもあります。
ご当地シャンプーとして「冷やしシャンプー」という銘柄のシャンプーも発売されており、数年前からプチブームとなっており、気になってる人も多いようです。
この夏こそ床屋の冷やしシャンプートライしてみたい
— ちゃむぽ (@charm_point) 2016年5月19日
めちゃ突然やけど冷やしシャンプーってなに
— 総長 (@freeugaga) 2016年3月19日
一回でいいから冷やしシャンプーってのをやってみたいなー、でも終わって、外に出たら、一気に毛穴が開いて、すごいことになっちゃったりして?(;_・)
— ふぁーふぁ (@faaaaafa333) 2015年7月15日
興味はあるものの、実際に体験している人はまだまだ少数のようです。熱い季節に「冷やしシャンプー」は、普通の人が使う分には冷たくて気持ちが良いものですが、髪や頭皮への影響が気になります。
薄毛の人は「冷やしシャンプー」を使わないほうが良い?
使ったことのある方は病み付きになるほど、夏場の「冷やしシャンプー」は爽快感があって非常に気持ちが良いものです。しかし、大きく2つの理由から頭皮や髪の毛への悪影響が懸念されており、薄毛の人は「冷やしシャンプー」を使わないほうが良いと言われ始めています。
化学成分
多くの「冷やしシャンプー」には、爽快感を与えるために「メントール」などの化学成分が含まれています。化学成分は頭皮や髪の毛に悪影響を与えてしまうことがあるので、髪の毛に悩みを抱えている人は使うことを控えたほうが良いとされています。また、化学成分が合わない体質の人もいて、最悪の場合は頭皮環境の悪化につながり、抜け毛が増加してしまったり、髪の毛が正常に成長せずに細くなってしまうこともあります。もしも、「冷やしシャンプー」を使用している場合は、抜け毛や頭皮トラブルに気がついたら即座に使用を中止した方がいいでしょう。
血行不良
髪の毛が成長するためには血液によって運ばれてくる栄養素が必要不可欠なのですが、頭皮が冷えてしまうと血行が悪くなり髪の毛の成長に必要な栄養素が不足してしまうと言われています。「冷やしシャンプー」はその名の通り頭皮を冷やしてしまうので、頭皮が冷え、血行が悪くなると、正常に成長しないなどの髪の毛への悪影響が懸念されます。頭皮や髪の毛に栄養素が行き渡らずに不足してしまうと、髪の毛が細くなってしまったり、抜け毛が増えてしまうと言われています。薄毛の人は総じて頭皮の温度が低い傾向があると言われていますので、「冷やしシャンプー」は薄毛を誘発してしまう可能性があります。
逆説?実は頭皮は冷やしたほうがいい?
一般的には頭皮を冷やすと薄毛が進行すると言われていますが、一方で頭皮を冷やすことによって体温が下がるのを防ぐために髪の毛が生えるという説もあります。昔からある健康法のひとつに冷水と温水を交互に浴びるというものがあるのですが、これが頭皮にも効果があるという噂があります。そもそも、この噂の背景には冬山に登る登山家やスキーヤーの髪がみんな黒々としているということがあり、頭皮が冷えることで、それ以上冷たくなるのを防ぐために髪が生えてきているのではないかと言われています。この噂には全くと言っていいほど医学的根拠がないのですが、医学界は今日の真実が明日の嘘、今日の嘘が明日の真実になるような世界ですので、とにかく冷やしシャンプーが気になる!という方はさっそく一度試してみてはいかがでしょうか。意外と簡単に自分でも冷やしシャンプーが作れますのでそのやり方をご紹介します。
手作りの冷やしシャンプーのレシピ
せっかく自分で作るのですから、お気に入りのシャンプーを使いましょう。美容室などで使われているものではなく、一般販売されている「冷やしシャンプー」には「ラウレス硫酸Na」という成分が含まれていることがあります。この成分はシャンプーに入っている成分の中でも、かなりの高洗浄で刺激が強いものなので、頭皮にダメージを与えてしまう可能性があるので気をつけてください。自分仕様にできるのも手作りのメリットですよね。
冷やしシャンプーの材料
- 無香料のシャンプー:100ml
- ペパーミント精油:約20滴
- シャンプーボトル
作り方は簡単で、シャンプーボトルの中に「無香料のシャンプー」と「ペパーミント精油」を入れて混ぜるだけです。出来上がったものは冷蔵庫などで冷やしてから使うことで、より大きな爽快感を得ることができます。「ペパーミント精油」に関しては、量が多いほど爽快感が得られますが、あまり入れ過ぎると刺激が強くなりすぎるので、入れ過ぎには注意してください。また薬局やドラッグストアで手に入りやすい「ハッカ油」でも代用可能ですが、ハッカ油はメンソール成分が多く、より刺激が強くなりますので分量を調節しましょう。
使い方はいつも通りのシャンプーの仕方と同じで大丈夫ですが、冷やしシャンプーならではの注意点があります。目はもちろん瞼(まぶた)など皮膚が薄い部分に冷やしシャンプー液が触れるとスースーを通り越してヒリヒリと滲みて痛みがある場合があります。洗い流す際は特に注意してください。
まとめ
「冷やしシャンプー」が全国で有名になったのはごく最近のことなので、頭皮や髪の毛にとって良いものなのか、悪いものなのかはまだまだ検証不足な状況です。しかし、「冷やしシャンプー」が原因で薄毛になった事例や、「冷やしシャンプー」が原因で抜け毛が増えた事例は報告されていません。時々、使用する程度では問題は無いかと思います。ただし、実際に使ってみて頭皮の異常を感じた場合はすぐに使用を止めるようにしてください。