薄毛が気になっている方は「帽子」と聞くと、頭皮が蒸れてハゲるということをイメージしますよね。それは決して間違いではないのですが、帽子は正しく被れば頭皮や髪の毛に良い影響を与えることが出来ます。特に冬場は、気温が低いので頭皮が冷えやすく、血行が悪くなってしまいます。そんな時におススメなのが帽子です。帽子を被ることによって、頭皮が冷えるのを防ぎ、血流環境が悪化するのも防ぐことが出来るのです。
帽子で育毛効果を得るためには
帽子で薄毛になることを防ぎ、育毛効果を得るためには正しく被る必要があります。間違った帽子の被り方をしていると、薄毛はどんどん進行していってしまいます。夏場でも、冬場でも、正しく帽子を被ることができていれば、頭皮環境を悪化させる様々なものから頭皮を守ることが出来ます。また、ズレたり脱げたりしないようキツイ目の帽子を被りたがる方がいますが、育毛の観点から見るとこれはあまり良くないです。キツイ目の帽子を被っていると、頭皮が締め付けられ血液の流れが滞ってしまうので、知らず知らずの間に毛根を弱らせてしまいます。出来ればジャストサイズの帽子を被ったほうが良いのですが、どうしてもキツイ目の帽子を被りたい場合は、時々帽子を脱いで頭皮マッサージをしたり、被り方を変えたりして、一箇所をずっと締め付けないように注意してください。
帽子で冬場の寒さから頭皮を守る
冬場になると気温が下がり寒くなるので、温かいコートを着たり、マフラーを巻いたりして防寒対策をしますよね。しかし、頭皮の防寒対策を気にしている人は意外と少ないようです。
薄毛の方は頭皮が硬くなってしまっている場合が多いというのをご存知でしょうか。頭皮が硬くなってしまうのは血流が悪くなってしまっているのが原因で、血流が悪くなると新陳代謝が悪くなり、頭皮が硬くなってしまいます。頭皮が硬くなってしまうと、頭皮がどんどんと動きにくくなっていき、ひどい場合には痛みを感じてしまう場合もあります。頭皮が硬くなっておらず正常な状態は、手を使わずに頭皮を動かすことができる状態で、手を広げて頭に乗せ、指を閉じていった時に頭皮をつまむことが出来るかどうかも頭皮の硬さの目安となっています。
また、冬場は空気が乾燥していて冷たい風が吹いているので、髪の毛が少なかったり、短かったりする人は直接冷たい風を浴びてしまい頭皮の乾燥を引き起こす可能性もあります。頭皮が乾燥してしまうと、頭皮を守ってくれている皮脂がなくなったり、逆に過剰分泌されてしまい薄毛の原因となってしまいます。そうならないためにも、帽子を被り、冷たい風や冷えから頭皮を守ってあげるようにしましょう。
冬場の帽子の注意点
- 寒い日や風の強い日に、保温性のある帽子を被る。
- 冬は夏にくらべて汗や皮脂による汚れは少ないですが、汚れてしまう前に洗い清潔に保つ。
- 冬場の室内は暖かいので、蒸れるのを防ぐため室内では帽子をとる。
帽子で夏場の強い紫外線から頭皮を守る
頭皮は人体の中で最も太陽に近いので、どうしても一番紫外線を浴びてしまいます。頭皮が紫外線によってダメージを受けると、ダメージを受けた頭皮を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されてしまいます。また、紫外線を浴び続けることによって、活性酸素が溜まってしまい、頭皮の保湿力が落ち、その結果として皮脂の過剰分泌を招いてしまいます。皮脂は頭皮を守るために存在しているのですが、過剰に分泌されてしまうと毛穴詰まりの原因となってしまいます。さらに、頭皮の毛穴が詰まってしまうと、細菌などの増殖に繋がるだけでなく、生えてきた髪の毛も育ちにくくなり、細くて弱い髪の毛になってしまうのです。それに加え、紫外線を浴び続けることによって、逆に頭皮や髪の毛が乾燥してしまうこともあります。頭皮や髪の毛が乾燥してしまうと、潤いがなくなったことにより表面の角質が剥がれ、髪の毛の再生に悪影響を与えてしまいます。また、紫外線を長時間浴びることによって、髪の毛の素となる「タンパク質」の破壊、キューティクルの破壊、黒髪の素となる「メラニン色素」の破壊を引き起こしてしまいます。特にキューティクルは髪の毛を守っているものなので、紫外線を浴び、キューティクルが破壊されることによって、さらに紫外線で髪の毛が傷みやすくなってしまうという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
髪の毛の短い男性の場合は、髪の毛が長い人と比べて頭皮を守ってくれる髪の毛が少ないので、紫外線のダメージをまともに受けてしまいます。そこで、帽子を被ることによって、頭皮を大きなダメージを受けてしまう紫外線から守ることが出来るのです。
夏場の帽子の注意点
- 外に出るときは、髪・頭皮の紫外線対策として帽子をかぶる。
- 汗をかいてしまったら、帽子をとってタオルやハンカチなどで汗を拭き取り頭皮を清潔に保つ。
- 室内や日陰では帽子をとり、頭皮の換気をする。
- 帽子をかぶらない間は、帽子も通気性の良い場所に置く。
- 帽子は定期的に洗濯やクリーニングをし、清潔に保つ。
- 帽子で蒸れを感じた日は、出来るだけ早くシャンプーし頭皮を清潔に保つ。
- 蒸れた頭皮を放置するのは絶対にNGです。
季節に合った帽子を被ろう
夏場と冬場では気温が大きく違い、帽子の役割も大きく違ってくるので、1年を通して同じ帽子を被るというのは避けたほうが良いでしょう。最近では、同じデザインでも様々な材質の帽子があるので、夏場でも冬場でも帽子選びには困らないと思います。夏場には風通しの良い材質の帽子を、冬場には温かい材質の帽子を選ぶといいでしょう。
夏場に被るのにオススメな帽子
- 通気性、紫外線カット率が高いアウトドアハット
- 通気性が良く、着用時に締め付けないメッシュキャップ
- 通気性が良く、季節感もある麦わら帽子
- メッシュ素材などの通気性の良いハンチング帽
冬場に被るのにオススメな帽子
- 保温性・保湿性がすぐれたウールの帽子
- 合わせやすく、保温性に優れたニット帽
- 裏地付きで暖かく、フォーマルにも合わせられる冬用ハット
- 柔らかく、収納しやすく、暖かいハンチング帽
まとめ
同じデザインのハットでも、夏場に適した麦わら帽子のようなものや、冬場に適した暖かい素材のものがあります。帽子を被ることでお洒落に見られるだけでなく、髪型を気にしなくても良くなるので、面倒くさがりの方にもオススメです。少し前までは、帽子といえば育毛にとって大敵という悪いイメージがありましたが、正しく被れば頭皮を守ってくれて、育毛を手助けしてくれるアイテムです。これまで帽子を敬遠していた方も、この機会に帽子を育毛に活用してみてはいかがでしょうか。