世の中には育毛効果があると言われている食べ物が多くありますが、今回オススメしたいのは「はちみつ」です。「はちみつ」は昔から健康にいいと言われていますが、実は育毛にも効果があるのです。
「はちみつ」の成分と効果
「はちみつ」には高濃度の糖分が含まれています。高濃度の糖分には、細菌の水分を減少させ、繁殖を防ぐ力があると言われているので「はちみつ」には強力な殺菌効果を期待することが出来ます。
また、「はちみつ」には以下の様な成分も含まれています。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- 葉酸
- カルシウム
- マグネシウム
- カリウム
- 鉄分
- 亜鉛
- ポリフェノール
- パロチン
ビタミンB
「ビタミンB2」には、細胞の成長や生成を促進する作用があり、タンパク質が髪の毛になる手助けもしてくれます。なので、育毛目的では「ビタミンB2」や「ビタミンB6」が効果的だと言われていますが、実は「ビタミンB1」から「ビタミンB12」までをバランスよく摂取するほうが効果を期待できます。また、同じビタミンでも「ビタミンA」や「ビタミンE」は、過剰摂取をすると逆に薄毛や抜け毛が進行してしまう可能性がありますが、「ビタミンB」はどれだけ摂取しても大丈夫です。
葉酸
「葉酸」は、水溶性のビタミンBの一種で、薄毛や抜け毛だけでなく、肌荒れ、胃腸障害、免疫力の低下などにも効果があるされています。
カルシウム
あまり知られていませんが、実は「カルシウム」が不足してしまうと抜け毛が進行すると言われています。「カルシウム」が不足するとイライラすると言われていますが、これは脳の神経細胞の働きが低下することによるものだと言われています。髪の毛というのは、脳の神経細胞が神経線維束として頭皮上に排出されたようなものであるため、「カルシウム」が不足すると抜け毛が進行してしまうのです。
マグネシウム
「マグネシウム」は、体内にも含まれているミネラルの1種で、エネルギー代謝や血圧・体温の調整などを含む300種類以上の酵素反応に関わっています。マグネシウムはカルシウムと密接な関係にあり、マグネシウムが欠乏するとカルシウムの代謝が乱れ、疲労感、むくみ、倦怠感などの症状が現れます。また、前述のとおり「カルシウム」が不足してしまうと抜け毛が進行してしまう可能性もあります。
しかし、「カルシウム」を摂取し過ぎると「マグネシウム」が身体から失われることが最近になって判明し、理想的な比率は「カルシウム 2」に対し「マグネシウム 1」ということも明らかになっています。筋力の低下、こむら返り、脱力感、不安感なども「マグネシウム」が不足することによって起こると言われており、最悪の場合は心臓障害や突然死が引き起こされることもあります。
カリウム
「カリウム」には、エネルギーの生成をサポートしたり、細胞内液の浸透圧を最適化する働きがあります。髪の毛は毛母細胞が分裂して成長しているので、「カリウム」が不足してしまうと、毛母細胞のエネルギー代謝や細胞内液のバランスが崩れてしまい、髪の毛の成長が妨げられてしまうのです。
鉄分
「鉄分」はミネラルの一種で、血液中の赤血球の色素「ヘモグロビン」を生成するのに必要な成分です。この「ヘモグロビン」はタンパク質の一種で、酸素と結びつく性質があり、これによって全身の細胞に酸素が届けられています。髪の毛を作るには毛母細胞を分裂させないといけないのですが、その際に「酵素」の力が必要となります。「酵素」も「酸素」と同じように、血液中の赤血球によって運ばれて行くので、「鉄分」を摂取して「ヘモグロビン」増やすことは育毛に繋がると言われています。
亜鉛
人の髪の毛は、シスチン、ロイシン、セリン、リジン、グルタミン酸、アルギニン酸などの20種類近いアミノ酸が結合することによって生成される「ケラチン」というタンパク質で出来ています。「亜鉛」にはタンパク質を合成する役割があるので、髪の毛の元である「ケラチン」を生成するには欠かすことの出来ない成分となっています。「亜鉛」が不足すると「ケラチン」が生成されなくなってしまい、薄毛や抜け毛の原因となってしまうのです。
ポリフェノール
「ポリフェノール」は、植物の光合成からでる物質のことで、ほとんどの植物に含まれている色素、渋み、苦みの成分のことです。大豆に含まれている「イソフラボン」や、緑茶などに含まれている「カテキン」を含む4,000種類以上の成分の総称が「ポリフェノール」と呼ばれています。「ポリフェノール」には抗酸化作用があり、身体の細胞の老化を防ぎ若返らせてくれます。いくら育毛効果の高い成分を摂取しても、身体の細胞が老化してしまっていると効果は激減してしまうので、育毛のためにも細胞の若返りは重要となっています。
パロチン
「パロチン」は「梅干し」に多く含まれており、別名「若返りホルモン」とも呼ばれています。「パロチン」には、胃腸を消毒し肝臓や心臓を強くする作用があり、抜け毛や白髪の防止効果を期待することが出来ます。さらに、皮膚の代謝を促進したり、壊れた組織を修復する効果もあるので、これによって髪の毛が育つのに必要な健康な頭皮環境を整えてくれます。
また、「パロチン」は「唾液」にも含まれているので、食事の際によく噛んで食べることによって、唾液の分泌を促し、「パロチン」の摂取量を増やすことが出来ます。
以上のように「はちみつ」には、育毛効果のある成分が多く含まれています。
さらに、「はちみつ」には上記の成分以外にも80種類の酵素、27種類のミネラル、22種類のアミノ酸などの150種類を超える成分が含まれているのです。
また、「はちみつ」に含まれている「果糖」が肝臓内のアルコールの分解を助けてくれ、血中アルコール濃度を下げてくれるので、二日酔いの解消にも効果があると言われています。二日酔いになってしまうと、健康だけでなく、頭皮や髪の毛にも悪影響を与えてしまうので、二日酔いになってしまった際には「はちみつ」を摂取すると、二日酔いも解消され、頭皮や髪の毛にもいい効果を期待できるので一石二鳥だといえるでしょう。
さらに、ストレスを緩和する成分の吸収を助ける作用もあるので、眠れない夜やストレスを感じた時はホットミルクなどの温かい飲み物に「はちみつ」を入れて飲むと効果的です。
「はちみつ」でヘアパック！？
「はちみつ」には、育毛に効果のある成分が多く含まれているので、直接食べたり、サプリメントなどで摂取するのもいいのですが、シャンプーなどにも含まれていることもあるので「はちみつ」を使った「ヘアパック」もオススメです。
はちみつヘアパックの材料
- はちみつ 大さじ2
- 豆乳 大さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
- 小麦粉 大さじ1
小麦粉はなくてもいいのですが、小麦粉を混ぜることでペースト状になるので頭皮に満遍なく塗りやすくなります。
まず、「はちみつ」「豆乳」「オリーブオイル」を混ぜあわせて電子レンジで数十秒温めます。
そこに小麦粉を混ぜることでペースト状のヘアパックの出来上がりです。
オリーブオイルには高い保湿性がありますし、豆乳を使うことによって薄毛や抜け毛を予防するだけでなく、髪の毛を太くする効果も期待できると言われています。
豆乳の代わりに牛乳でもいいのですが、豆乳には「大豆イソフラボン」が豊富に含まれています。「大豆イソフラボン」には「女性ホルモン」と似た効果があるので、ヘアパックに豆乳を混ぜることで、育毛効果を得るとともに、傷んだ髪の毛の補修をすることが出来ます。
また、豆乳を使う場合は「成分調整豆乳」ではなく「成分無調整豆乳」を使うようにしましょう。
この「はちみつヘアパック」の使い方は簡単で、頭皮に満遍なく馴染ませた後、タオルなどで巻いて10分〜20分放置します。十分に放置した後は、お湯で綺麗に洗い流し、その後、いつもどおりシャンプーやトリートメントをして終了です。
必要な材料も少なく、簡単に作れて、簡単に使うことができるので、興味のある方は一度試してみてはいかがでしょうか。
「ホンマでっかTV」でも「はちみつ」が育毛にいいと紹介
2014年4月16日に放送された「ホンマでっかTV」でも「はちみつ」が育毛にいいと紹介されていました。この放送では「亜鉛」と「抜け毛」の関係性について紹介されており、抜け毛が多い人は「亜鉛」が不足しているかもしれないと言われていました。
「亜鉛」には、細胞分裂や再生、タンパク質を合成する働きがあります。髪の毛も毛母細胞が分裂することによって成長するので、「亜鉛」が不足してしまうと成長が遅くなってしまうばかりか、抜け毛の原因になってしまう可能性もあります。また、髪の毛の元となっているのは20種類ものアミノ酸が合成して作られる「ケラチン」というタンパク質ですので、そういった意味でも「亜鉛」と「抜け毛」の関係は深いといえるのではないでしょうか。
このように「亜鉛」が不足してしまうと髪の毛に悪影響が出てきてしまうので不足してしまわないようにしないといけません。そこで、放送内でオススメされていたのが「はちみつ」なのです。
「はちみつ」には、人間の健康維持に必要なビタミンやミネラルなどがバランスよく含まれており、その中には「亜鉛」も入っています。ですので、頭皮や髪の毛のためだけではなく、健康を維持するためにも「はちみつ」を日常的に摂取することをオススメします。
まとめ
- 昔ながらの健康食品「はちみつ」には髪にも良い成分が豊富
- 「はちみつ」の高濃度の糖分は強力な殺菌効果がある
- 簡単に作れる「はちみつヘアパック」で髪と頭皮を直接ケア
サプリで手軽に蜂蜜を取り入れるのもおすすめ
