育毛関係の研究が進んでいるにもかかわらず、年々薄毛や抜け毛で悩んでいる方が増加しています。薄毛が気になりはじめたらまずシャンプーに気を使いはじめる方が多いのではないでしょうか。しかし今、ドラッグストアに行くと驚くほど数多くのシャンプーが店頭にならんでいます。どのシャンプーが良いのか、自分にはどれが合うのか迷い、毎回違うシャンプーを手にして、「コレ！」というシャンプーを見つけられない方も多いのではないでしょうか？
一口にシャンプーと言っても、種類が豊富で、どれが育毛に適しているのかを判断するのは難しいと思います。髪が傷んでいる、頭皮が脂っぽい、かゆい…など思い当たる方は毎日使っているシャンプーがあなたに合っているのかを見直してみてはいかがですか？そこで、一般的に市販されているシャンプーをタイプ別にまとめてみましたので、自分の頭皮に合わせて最適な育毛シャンプー選びの参考にしてみてください。一般的に市販されているシャンプーは、大きく分けて「アルコール系シャンプー」「石鹸シャンプー」「アミノ酸シャンプー」の3種類に分かれています。
多くの人が使う【アルコール系シャンプー】とは
「アルコール系シャンプー」は大量生産が可能で、製造コストも低く抑えることができるので、スーパーやドラッグストア等でも数多くの種類が店頭に並べられており、一般的に販売されているシャンプーのほとんどが、「アルコール系シャンプー」に分類されます。泡立ちが良く、洗い心地や髪の仕上がりも良く、それに加えて値段が非常に安価なので一般に多くの方はこの「アルコール系シャンプー」を購入します。ですので、メーカーは我先にと「アルコール系シャンプー」を開発し、市場には「アルコール系シャンプー」が多く売られています。
しかし、育毛の観点から見ると、「アルコール系シャンプー」はデメリットが多いためおすすめできません。「アルコール系シャンプー」というのは、その名の通りアルコール系の成分が含まれていますので、必要以上に頭皮の油分を奪ってしまいます。頭皮の油分は、薄毛の原因にもなりますが、ある程度は必要な物で、必要以上に油分が少なくなってしまうと、頭皮が乾燥してしまったり、逆にいつも以上に皮脂が過剰発生してしまい、薄毛や抜け毛の原因となってしまいます。
そもそも「アルコール系シャンプー」というのは、頭皮や髪の毛をケアするという目的で開発されたものではなく、あくまでも洗い心地や髪の毛の触り心地を良くすることに重点を置いて開発されていますので、頭皮や髪のケアにとってはプラスではなく、寧ろマイナスになってしまう要因が含まれています。また、「アルコール系シャンプー」には、髪にツヤをだすためにシリコンが配合されている場合がありますが、このシリコンは毛穴に詰まってしまう可能性があり、シリコンが毛穴に詰まってしまうと薄毛や抜け毛の原因になってしまいますので、要注意な成分となっています。
この通り、「アルコール系シャンプー」は、泡立ちや洗い心地、髪の仕上がりを見ると非常に使い心地がよく、値段もお手頃なものが多く、気軽に使ってしまいがちですが、薄毛や抜け毛で悩んでいる方には、見直してほしいシャンプー類であり、特にシリコンが配合されているシャンプーは、注意が必要です。
アルコール系シャンプーに配合される成分
- ラウリル硫酸Na
- ラウリル硫酸アンモニウム
- ラウリル硫酸TEA
- ラウレス硫酸Na
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウレス硫酸TEA
- ラウリルベンゼンスルホン酸Na
- オレフィン(C14-C16)スルホン酸Na
要注意なシリコン剤入りを見分ける成分
- シロキサン
- シクロメチコン
- ジメチコン
メーカーによってシクロペンタシロキサンやシリカという表記の場合もあります。
安全性が高い【石鹸シャンプー】とは
次に「石鹸シャンプー」ですが、合成界面活性剤ではなく、石鹸成分が洗浄成分の主体として使われているシャンプーのことを指します。
「石鹸シャンプー」は、その名の通り石鹸を主成分としていますので、肌に優しく安全性が高いのが特徴です。また石鹸はアルカリ性なので洗浄力が強いのも特徴の一つとなっています。皮脂などの油分が多い方や、脂性肌などで悩んでいる方には最適なシャンプーと考えられます。
しかし、洗浄力が強いということは皮脂などの油分をしっかりと洗い流してくれる反面、乾燥肌などの頭皮の乾燥に悩んでいる方には不向きなシャンプーになっており、アトピーの方なども逆に頭皮の刺激となってしまう可能性があるので、使用を控えたほうがいいかもしれません。人によってはフケが多く出る場合もあります。また、アルカリ性の成分はキューティクルを開かせてしまいやすく、髪の毛が軋んでしまうというデメリットもあります。「石鹸シャンプー」での洗髪後は髪の表面が弱アルカリ性となり、中和するためにクエン酸や酢を使用した石鹸シャンプー用のリンスをする必要があります。髪のきしみもこのリンスで解決することができます。
もうひとつの注意点として慣れるまでに時間がかかるという点があげられます。「アルコール系シャンプー」からの切り替え時は特に非常に泡立ちにくく、しっかり泡立てるのに手間がかかりますし、洗い上がりの良さではアルコール系シャンプーに軍配があがります。
しかし、これはアルコール系シャンプーやリンスにふくまれるシリコン剤などの成分が髪に残っているのが原因のひとつと考えられます。髪をコートしているこれらの成分を取り除くまでは「石鹸シャンプー」の使用感の悪さが気になる場合がありますが、残留物がすべて洗い流されてしまえば落ち着きます。
この様に「石鹸シャンプー」には、ハッキリとしたメリットとデメリットが有りますので、「石鹸シャンプー」を使用する場合は、自分の頭皮に合わせて使用するかどうかの判断をしましょう。
石鹸シャンプーに配合される成分
- カリ石けん素地
- ラウリン酸K
- オレイン酸K
- ミリスチン酸K
- 『グリセリン/オリーブ油/水酸化K』
注目される【アミノ酸シャンプー】とは
最後に「アミノ酸シャンプー」ですが、これはその名の通りアミノ酸由来の成分を洗浄成分として配合したシャンプーになります。
アミノ酸というのは、髪の毛の元となるタンパク質を構成する成分で、頭皮への刺激も少なく、傷んだ髪の毛の補修効果も期待できると言われています。さらに、肌への刺激が少ないので、肌が弱い方でも使用することができ、乾燥肌や敏感肌の方でも安心して使用することができます。こんなに肌に優しい「アミノ酸シャンプー」だと、ちゃんと汚れを落とせているのかが心配になりますが、「アミノ酸シャンプー」は頭皮の汚れをしっかりと落としながらも、必要以上に油分を落とさないのも特徴になっています。また、保湿力も非常に高く、頭皮が乾燥してしまっている方などにもオススメできるシャンプーとなっています。フケやかゆみの予防にもなります。
この様に、薄毛や抜け毛の対策としては申し分ない効果がありますので、育毛シャンプーとして非常に人気が高く、多くの支持を得ていますが「アミノ酸シャンプー」には価格が高く、気軽には手を出せないという難点もあります。しかし、シャンプーでの薄毛対策をするにはうってつけのシャンプーとなっていますので、薄毛や抜け毛で悩んでいる方は、一度試してみる価値はあります。
アミノ酸シャンプーに配合される成分
- ラウロイルサルコシンTEA
- ラウロイルアスパラギン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルメチルアラニンTEA
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ココイルグルタミン酸TEA
- ココイルグリシンK
成分により見分ける方法
上記でも各シャンプーに配合される成分を記載しましたが、こんなにたくさん覚えられるわけがありません。
ラウリル⇒アルコール系シャンプー
ラウリン⇒石鹸シャンプー
ラウロイル⇒アミノ酸シャンプー
もちろんこれだけでは判断できませんんが、ひとつの指針として覚えておきましょう。
まとめ：自分の頭皮に合わせてシャンプーを選ぶ時代
一口にシャンプーと言っても、様々な種類があり、自分の頭皮に合わせて選ぶことが重要だということはお分かりいただけたかと思います。あなたの状態はあなたにしか分かりません。
もちろん、シャンプーだけで必ずしも育毛効果を得られるというものではありません。まずはあなたにぴったりなシャンプーを探してください。それが育毛への第一歩です。
