
「白髪」は年齢と共に増えてきます。なぜか!それは白髪になる主な原因が「老化」によるものだからです。けれど顔のシワと同じで「老化だからしょうがない」と諦められるものではありません。なので白髪になる前にしっかりと対策を講じておきたいものですが、実は白髪の対策は年齢や性別によって違ってくるのです。
- 老化じゃない白髪ってどうすればいいの?白髪になる5つの原因と対策
- いつからどんな対策をすればいいの?年代別でみる白髪対策
20代
30代
40代
50~60代 - 白髪を抜くのは絶対にNG
- サプリで白髪対策が有効
老化じゃない白髪ってどうすればいいの?白髪になる5つの原因と対策
白髪の原因は「老化」によるなら、なぜ若い頃から白髪が存在する人がいるのでしょうか。
髪の毛は「メラノサイト」が作り出す「メラニン色素」が定着することによって黒い色になります。白髪というのは、この「メラニン色素」を作り出している「メラノサイト」の働きが悪くなり、黒髪のもとである「メラニン色素」を作り出せなくなることが原因と言われています。「メラノサイト」の働きが悪くなる主な原因は「老化」によるものですので、老化以外の白髪の場合は下記のような別の原因があると考えられます。
- 遺伝
- ストレス
- 栄養素の不足
- 生活習慣の乱れ
- 病気
遺伝
通常の白髪の場合は「メラニン色素」の不足が原因の場合が多いですが、若い頃から白髪が多い方は「遺伝」によるものだと言われています。白髪は、薄毛などと同じように遺伝する確率が高いという統計学的数値が出ています。
白髪の原因が「遺伝」の場合は、諦めるしかありません。1%の人が一生白髪にならない体質で生まれてくるように、若くして白髪になる体質で生まれてきた場合は潔く受け入れるしか無いでしょう。
ストレス
人間は多大な「ストレス」を受けると、髪の毛が抜けてしまったり、白髪になってしまことがあります。身体がストレスを感じると、毛細血管が収縮してしまうので、「メラノサイト」などの細胞の働きを弱めてしまい、白髪の原因となってしまうことがあるのです。
ですので、できるだけストレスを受けないような生活を送りたいものですが、生きていくうえでストレスなく過ごすというのは、現代社会では難しい話です。対策としては受けたストレスはためないように、速やかに発散するようにしましょう。
栄養素の不足
健康で黒い髪の毛を保つためには、ミネラル、アミノ酸、ビタミン類などが必要になってきます。
しかし、ミネラル、アミノ酸、ビタミン類などの栄養素は、生きていくためにも必要な栄養素ですので、不足してしまうと髪の毛に栄養素が送られる前に生命維持のために消費してしまいます。
髪の毛は生命維持とは直接関係がないので、どうしても栄養素が送られる優先順位が低くなってしまうのです。
対策としては、日頃からの食生活に気をつけ、バランスよく食事を摂るしかありません。また、若いうちによくやってしまいがちな、無理なダイエットも栄養不足を招く恐れがありますので、白髪が気になる方は控えるようにしましょう。
生活習慣の乱れ
不規則な生活や睡眠不足は、身体だけでなく、髪の毛にも悪影響を与えてしまいます。
髪の毛は寝ている間に成長します。特に22時から2時までの間の4時間はゴールデンタイム!成長ホルモンが大量に分泌され、髪の毛の成長を促しています。ですので、ゴールデンタイムは出来る限り睡眠状態にある方がいいと言えるでしょう。そして睡眠は寝る時間も大切ですが、寝る長さも大切です。睡眠不足はストレスの原因になってしまいますので、しっかりと睡眠時間を確保するようにしましょう。
病気
上記のようなことに当てはまらず、急激に白髪が増えてしまった場合は、何かしらの病気が原因の可能性が考えられます。その場合は一刻も早く病院で医師の診断を受けるようにした方がいいでしょう。
いつからどんな対策をすればいいの?年代別でみる白髪対策
白髪は年齢と共に増えてきます。なので年代によって白髪の量も、白髪の原因も変わってくるのです。当然、年代別でできる白髪対策も違うのです。
20代の白髪対策
さきほどお伝えしたとおり、白髪ができるのは、「メラニン色素」を作り出している「メラノサイト」の働きが悪くなり、黒髪のもとである「メラニン色素」を作り出せなくなることが原因と言われています。
この「メラノサイト」の働きが悪くなる主な原因は「老化」によるものだと言われています。なので20代ではそれほど「老化」が進んではいないので、下記のような「老化」以外の原因が考えられます。
- 遺伝
- 病気
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- 無理なダイエット
- 妊娠・出産(女性)
20代の白髪は、ストレスや生活習慣の乱れなどが主な原因だと言われています。20代にもなると日頃からストレスを感じる環境に身を置きやすくなります。身体がストレスを感じてしまうと、緊張状態になり、毛細血管が収縮してしまい、血流が悪くなり「メラノサイト」などの細胞の働きが弱くなってしまいます。その結果、白髪が生えてきたり、薄毛に悩まされ始めたりするのです。
また、夜遊びや夜更かしなどによる睡眠不足、タバコも白髪の原因となる可能性があります。睡眠不足はストレスの原因や、髪の毛の成長の妨げになってしまいますし、タバコは吸うことで体内のビタミンが大量に消費されますので、黒く丈夫な髪の毛を保つために必要なビタミンが不足してしまいます。
さらに女性の場合は、無理なダイエットをすることでも同じように頭皮や髪の毛に悪影響を与えてしまい、白髪や抜け毛、薄毛の原因となってしまいます。
20代の白髪対策
- 22時から2時までのゴールデンタイムの4時間は、成長ホルモンが大量に分泌されて髪の毛の成長を促してくれる時間なので、必ず睡眠状態にあるようにしましょう。
- できるだけストレスを溜めないようにしましょう。
- ストレスが溜まったと感じた場合は、こまめに発散するようにしましょう。
30代の白髪対策
30代にもなると、そろそろ「老化」による白髪が生え始めてもおかしくない頃です。個人差はありますが、この年齢になると「メラニン色素」を作り出している「メラノサイト」の働きが弱り始めるので、少しぐらいの白髪は歳相応のものとなってきます。しかし、年齢を重ねたとはいえ、まだまだ若いうちに入りますので、ストレスや生活習慣の乱れなどの下記のようなことが原因の白髪の可能性も十分にあります。
- 遺伝
- 病気
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- 無理なダイエット
- 妊娠・出産(女性)
- 老化
30代の白髪対策
- 22時から2時までのゴールデンタイムの4時間は、成長ホルモンが大量に分泌されて髪の毛の成長を促してくれる時間なので、必ず睡眠状態にあるようにしましょう。
- できるだけストレスを溜めないようにしましょう。
- ストレスが溜まったと感じた場合は、こまめに発散するようにしましょう。
- タバコや無理なダイエットは白髪だけでなく、健康のためにもできるだけ控えるようにしましょう。
- そろそろ老化による白髪も気になってきます。老化が進むとメラニン色素を作り出す「チロシナーゼ」という酸化酵素が減少し、白髪になっていきます。老化の原因となる「活性酸素」や「糖化」などでメラノサイト細胞の働きが低下しないように、活性化につながる栄養や髪に必要な栄養を取るようにしましょう。
既に白髪が生えてしまっている場合は、少ない量なら根本からハサミで切るようにすれば目立たなくすることが出来ますが、それでも気になる場合は白髪染めを頼ることになります。しかし、それらは根本的に解決したわけではないので、白髪は増える一方です。これ以上増やさないように対策することが大切です。
40代の白髪対策
40代に突入すると白髪が一気に増え始め、白髪に悩まされる方も増えてきます。流石にこの年齢になってくると殆ど白髪の原因は「老化」ですが、それ以外にも男性は仕事でのストレスが、女性の場合は更年期障害やホルモンバランスが崩れることによって、白髪が生えてくる確率が高くなっています。ですので30代の頃などと同じようにストレスや生活習慣の乱れなどの老化以外が原因の場合も考えられます。
- 老化
- 生活習慣の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 遺伝
- 病気
- 無理なダイエット
ですので、生活習慣を整えてストレス対策を行うことで白髪対策となり、これから生えてくるであろう白髪の発生を遅らせることが出来ます。
また、白髪が少量の場合は根本から切ることで目立たなくすることが出来ますが、40代にもなると今まで対策をしてこなかった方は大量に白髪が生えてきてしまっている可能性もあるので、その場合は「白髪染め」や「白髪染めトリートメント」などを頼ることになります。ただし、白髪は目立たなくなりますが、対策をしない限りどんどん増えていくのです。そうすると毎月のように毛染めをするという大変なことになっていくのです。
40代の白髪対策
- 22時から2時までのゴールデンタイムの4時間は、成長ホルモンが大量に分泌されて髪の毛の成長を促してくれる時間なので、必ず睡眠状態にあるようにしましょう。
- できるだけストレスを溜めないようにしましょう。
- ストレスが溜まったと感じた場合は、こまめに発散するようにしましょう。
- タバコや無理なダイエットは白髪だけでなく、健康のためにもできるだけ控えるようにしましょう。
- 老化による白髪が大量に生えてきます。老化の原因となる「活性酸素」や「糖化」などでメラノサイト細胞の働きが低下しないように、活性酸素を発生させる要因に注意し、抗酸化作用のある食事で活性酸素を抑えましょう。また髪に必要な栄養を取るようにしましょう。
50代・60代の白髪対策
50代・60代にもなってくると、白髪の原因の殆どが「老化」が原因となってきます。老化によって、髪の毛に黒い色を定着させている「メラニン色素」を作り出す「メラノサイト」の働きが悪くなり、「メラニン色素」が不足することによって白髪が生えてきてしまいます。
50代・60代の白髪の主な原因は下記の通りとなっており、日本人の白髪の発生年齢は大体35歳ぐらいで、個人差はありますが55歳前後の頃には頭髪全体の半分が白髪になると言われています。特に女性の場合は、更年期障害やホルモンバランスの乱れなどがありますので、男性よりも白髪が生えてくる確率が高いと言われています。
- 老化
- ホルモンバランスの乱れ
- 食生活の乱れ
- 生活習慣の乱れ
- 病気
- 遺伝
白髪でお悩みの方はこれ以上増やさないように生活習慣や食生活に気を使い、ストレスを溜めないように生活するしかありません。
この年齢になってくると、白髪を気にせず、白髪染めもしないという方も多くいます。あまりに白髪を気にしすぎて、それがストレスとなり、白髪が増えてきてしまっては元も子もないので、この年代の白髪は歳相応のものだと思ってあまり気にしないようにしましょう。
どうしても気になる方は、少量なら根本からカットし、大量にある場合は「白髪染め」や「白髪染めトリートメント」を使用するなどして目立たなくしましょう。ただし何度も言いますか、白髪は目立たなくなりますが、対策をしない限りどんどん増えていくのです。
50代・60代の白髪対策
- 22時から2時までのゴールデンタイムの4時間は、成長ホルモンが大量に分泌されて髪の毛の成長を促してくれる時間なので、必ず睡眠状態にあるようにしましょう。
- できるだけストレスを溜めないようにしましょう。
- ストレスが溜まったと感じた場合は、こまめに発散するようにしましょう。
- タバコや無理なダイエットは白髪だけでなく、健康のためにもできるだけ控えるようにしましょう。
- この年代は老化による白髪が殆どです。老化の原因となる「活性酸素」や「糖化」などでメラノサイト細胞の働きが低下しないように、活性酸素を発生させる要因に注意し、抗酸化作用のある食事で活性酸素を抑えましょう。また髪に必要な栄養を取るようにしましょう。
- 更年期障害やホルモンバランスの乱れは、イライラや体調の変化などで白髪が大量に発生してしまいます。生活習慣、食生活を見直すことが大切です。
白髪を抜くのは絶対にNG
白髪が気になると、ついつい抜いてしまいたくなりますが、白髪は絶対に抜いてはいけません。
白髪を抜くと白髪が増えるなどと言われることがありますが、これは全く根拠の無い間違った知識です。しかし、白髪を抜くと毛根や毛穴を傷つけてしまい、そこが炎症を起こしてしまいます。炎症を起こしてしまうと、白髪が生えるどころか、その毛穴からは髪の毛が生えてこなくなり、白髪が気にならなくなる代わりに「薄毛」に悩まされることになってしまいます。ですので、白髪が気になるからといって絶対に抜かないようにしましょう。
サプリで白髪対策が有効
お手軽に髪に栄養を補給するなら、サプリメントがおすすめです。白髪を予防するだけではなく、年齢と共に薄くなってしまう髪にも栄養が必要です。
髪に必要な栄養を考える場合、まずは食生活の見直しをしてみましょう。ご自分に足らない栄養が見えてくると思います。その上でサプリメントを上手に使って頭皮に必要な栄養を補うようにしましょう。
ただ、髪への栄養補給は、体の仕組み上最優先にはしてくれません。まずは生きていくのに必要なところから栄養を補っていくのです。なのでいつも体の中に必要な栄養があるように、根気強く飲んでみてください。
そして白髪を見つけたら、出来るだけ早く対策をするようにしましょう。年齢と共に増える白髪の量が変わってきます。