一般的に白髪は30代頃から増え始めると言われており、特殊な細胞を持っている人口の1%の人以外は、いずれは必ず白髪が生えてくると言われています。しかし、白髪が生えてしまうと年齢の割に老けて見られてしまうこともあるので、出来ることなら若々しい黒髪に戻したいですよね。これまでは、「生命に直接関わりがない」とのことから、あまり研究が進められてきませんでしたが、最近になってようやく白髪の研究が進んできて、これまで謎に包まれていた原因が解明されつつあります。
白髪の原因は、現在では遺伝、加齢、生活習慣、病気の4つだと言われています。
黒髪は、頭皮の色素細胞(メラノサイト)がメラニンを生成し、髪の毛となる毛母細胞が、そのメラニンを取り込むことによって生まれるのですが、何らかの原因でメラニンが毛母細胞に取り込まれないと黒髪にならず、白髪が生えてきてしまいます。
さらに研究が進んだことによって分かってきたのが、色素細胞(メラノサイト)で生成されたメラニンが、何らかの原因で髪の毛まで運ばれなくなり、白髪になっているかもしれないと言うことです。メラニン色素は細胞内を決まった道順で運ばれるのですが、そこに異常が発生すると髪の毛までメラニンが届かなくなり、白髪が生えてきてしまうということです。
病院で白髪治療
白髪で悩んでいる方の中には、病院の何科に行って治療を受ければいいのかで悩んでいる方もいると思います。そういった方は、まず総合病院のインフォメーションなどで相談するのがいいと思います。
殆どの場合は、皮膚科を勧められ、そこで頭皮のトラブルをチェックし、その後は頭皮環境の改善という流れになるのではないでしょうか。
白髪は病気ではないので、治療費に保険が適用されず、明確な治療法も確立されていないので、確実に治るかどうかもわかりません。高い金額を支払って、最終的に「治りませんでした。」では笑い話にもならないので、どうしてもという方以外にはおすすめできません。
漢方で白髪治療
また、白髪の治療としては「漢方」という手もあります。
漢方は、白髪そのものを治療するために用いるものではないのですが、一般的な薬の西洋薬とは違い、東洋医学を元に身体の中の潜在的な自己免疫力などを高める作用を持った自然生薬なので、副作用を起こす可能性も低く、根気よく続ければ白髪が解消される場合があります。
漢方での治療も、個人差があり必ず効果が現れるとは限りませんし、こちらも保険が適用されないので高額になってしまいます。
しかし、それでも漢方を試してみたいという方は、漢方処方を専門に扱う薬剤師がいる薬局や、皮膚科の医師に相談してみるといいでしょう。間違っても自分で判断して漢方を飲むのはやめておきましょう。
知識のない人が自分で判断すると、最悪の場合逆効果になってしまう可能性もあります。
これまで否定的なことばかり書いてきましたが、白髪の研究はどんどんと進んできているので、近い将来白髪を完全に治療する方法が発見されると言われています。さらに、完全には解明されていないということは、思いがけないことがきっかけとなって白髪が改善する可能性もあるのです。
黒ゴマ治療法
大半の白髪の原因は加齢によるものだと言われており、黒ゴマにはアンチエイジングに効果が期待できる栄養素が多く含まれています。
黒ゴマに含まれている栄養素
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンE
- セサミン
- タンパク質
- 銅
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄
- 食物繊維
- 亜鉛
- マンガン
黒ゴマに含まれているこれらの栄養素は、黒髪の素となっており、不足してしまうと白髪の原因となる「メラニン色素」の欠乏を防ぎ、白髪を防止してくれると言われています。
本来であれば、白髪を防止してくれる栄養素であっても、一度生えてしまった白髪を黒髪に戻すことは出来ないのですが、黒ゴマを食べ続けることで黒髪が生えてきたという口コミもあるので、試してみる価値はあるのではないでしょうか。
種実療法
種実療法の「種実」とは、くるみ、アーモンド、カシューナッツなどのことで、黒ゴマと同じように「銅」や「ミネラル」が豊富に含まれているので、白髪が生えてくるのを防止する効果があると言われています。また、くるみ、アーモンド、カシューナッツ以外にも「銅」や「ミネラル」を多く含んでいる食材は以下の様なものがあります。
「銅」や「ミネラル」を豊富に含む食材
- かぼちゃの種
- ピスタチオ
- 松の実
- ひまわりの種
- 牡蠣
- 桜えび
- アンコウの肝
- 牛レバー
「銅」や「ミネラル」は、普通の食生活では摂取しにくく、外食が多い場合は特に摂取量が少ないと言われています。しかし、一気に摂取するのも身体には良くないと言われているので、少しずつ毎日摂取するようにしましょう。
頭皮のマッサージ
頭皮のマッサージには血流を改善する効果があり、老廃物を流すことでメラノサイトの働きが高まり、白髪を改善する可能性があると言われています。
頭皮マッサージのやり方
頭皮のマッサージには、いくつかのやり方があり、そのどれもが自分で簡単にできるので、順番に説明していきたいと思います。
頭皮マッサージというと育毛剤を使用しなければいけないと思う方もいるかもしれませんが、育毛剤を使用しなくても十分な効果を期待することは出来ます。育毛剤を使用してしまうと頭皮がかぶれて炎症を起こしてしまうという方にもオススメできる、育毛剤を使わなくてもできるマッサージをご紹介します。
指圧マッサージ
まず、両手の指の腹を頭皮に当てます。
次に、痛くないように指の腹で頭皮をグッと圧迫します。
圧迫したら指を離し、マッサージする箇所を変え、頭皮全体をマッサージします。
頭皮を動かす
まずは、指圧マッサージの時と同じように指の腹を頭皮に当てます。
頭皮を軽くつまむようにして痛くないように前後に動かします。この時のポイントとしては、指をずらすのではなく、頭皮を動かすことを意識してください。
頭皮が動きにくい箇所は、血行が悪く、コリがある箇所なので、見つけたらそこを重点的にマッサージするようにしましょう。
頭のツボ「百会」
百会は、頭のてっぺん「頭頂部」にあるツボで、両耳の穴から垂直に線を伸ばし、交差している所に位置しています。
ツボの押し方は、頭皮全体をマッサージしながら、中指で百会を押さえるようにしましょう。
また、百会は万能のツボともいわれていますので、暇な時に百会を押さえる癖をつけておくことをオススメします。
いくつかの頭皮マッサージの方法を紹介しましたが、1日に何回もやり過ぎてしまうと逆効果となってしまう可能性がありますので、毎日少しずつ定期的に続けていくようにした方がいいでしょう。
それ以外の治療法は?
白髪は色素細胞(メラノサイト)に異常が起きるか、メラニン色素が髪の毛に届かないことなどが原因で生えてくるということは分かっていただけたかと思います。
ですが、それ以外にも「過酸化水素の蓄積」や「成長ホルモンの不足」が原因でも白髪が生えてくる可能性があります。
過酸化水素の蓄積
過酸化水素は、メラノサイトとメラニンを生成するのに必要な酵素「チロシナーゼ」の形成を破壊してしまう作用があります。
過酸化水素は、生活習慣の乱れやストレス、添加物の摂取などによって日々身体の中に蓄積されていき、溜まってしまうと「チロシナーゼ」の形成が破壊され白髪が生えてきてしまいます。この過酸化水素を体内から除去してくれるのが「カタラーゼ」という体内で作られている酵素です。
「カタラーゼ」の働きを活性化させてくれる成分は「鉄分」なので、白髪で悩んでいる方は意識して「鉄分」を摂取するようにすると、白髪が改善されるかもしれません。また、抗酸化に効果がある「セレン」を摂取するのもいいと言われています。
成長ホルモンの不足
成長ホルモンは、メラニンなどと同じように加齢によって減少していきます。成長ホルモンを活性化させるためには、断食で糖分の摂取を控えたり、適度な運動が良いとされています。これは、糖分が成長ホルモンの分泌を邪魔しているためで、運動をすることによっても糖分は消費されていきます。
まとめ
とはいっても、やはり一番大きな原因は「メラノサイトの異常」だといわれています。
現在の研究ではメラノサイトが弱ったり、異常が起きることによって白髪が生えてくるということまではわかっているものの、なぜメラノサイトが弱るのか・・明確な治療法というのは確立されていません。
上記の他にも、加齢によって髪の毛が老化することが原因とか、血行が悪くなることが原因とか言われています。色々な原因がありますので、白髪が生えてきて悩んでいる方は、巷で効果があると言われていることを片っ端から試していく他ありません。
近年では、幹細胞系研究が著しく進んでおり、ノーベル賞受賞で注目を集めた「iPS細胞」なども白髪の改善に役立つのではないかと見込まれていますので、近いうちに白髪の治療方法が確立されるかもしれません。