今はハゲていない、でも将来ハゲてしまわないか心配、そんな方は多いのではないでしょうか。心配をし過ぎる事でストレスとなり、逆に薄毛の原因となってしまうこともあるので、あまり考えすぎることはよくありません。そうはいっても気になってしまうのも事実。そこで、今回は将来薄毛になりやすい人の特徴や、すでに表れているかもしれない薄毛のサインを紹介したいと思います。
将来薄毛になりやすい人の特徴11選
家系に薄毛の人がいる
薄毛は遺伝する確率が高いと言われていますが、特に注意しなければ行けないのが”母方”の家系です。薄毛遺伝子の「アンドロゲンレセプター」は「X染色体」にあり、男性は「X染色体」を”母親”から受け継いでいるため、薄毛の遺伝は母方の家系からということになります。また、「AGA(男性型脱毛症)」の原因となる「DHT(ジヒドロテストステロン)」の元となる「5αリダクターゼ」の活性力の強さを決める遺伝子があるのですが、この遺伝子は父母関係なく遺伝すると言われています。ですので、母方の家系に薄毛の人がいないからと言って、薄毛にならないとは限りません。
神経質
薄毛の人は神経質な人や真面目な人が多いと言われています。これにはストレスが関係しており、神経質な人はストレスを受けやすく、ストレスを受けることで血流環境が悪化し、薄毛が引き起こされるとみられています。
睡眠時間が短い
髪の毛が一番成長する時間を「髪の毛のゴールデンタイム」と呼び、夜の22時から夜中の2時の寝ている間に髪の毛は一番成長しています。しかし、睡眠時間が短く、特に夜遅くまで眠らずにいると、髪の毛のゴールデンタイムの恩恵を受けることが出来ないので、成長ホルモンの分泌量が減り、髪の毛が成長しにくい状態になってしまいます。
脂っこい食事が多い
唐揚げ、カツ丼、ラーメン、焼肉、トンカツなど脂っこい食事は美味しいのですが、髪の毛にとっては大敵です。脂っこい食事ばかりを摂っていると皮脂分泌が多くなるだけでなく、血流環境も悪化して髪の毛の栄養が不足してしまう可能性があります。
頭皮をしっかりと洗っていない
頭皮をしっかりと洗っていないと、頭皮の皮脂が毛穴に詰まり「脂漏性脱毛症」や「粃糠性脱毛症」などの脱毛症の原因になります。頭皮環境が悪化すると、どれだけ質の良い育毛剤を使っても十分な効果を得ることが出来なくなるので注意が必要です。
頭皮を洗う回数が多い
頭皮環境を正常に保つためには頭皮をしっかりと洗う事が必要ですが、洗いすぎも逆に薄毛の原因となります。頭皮の皮脂は薄毛の原因にもなりますが、時には頭皮を守ってくれる役割も果たしています。頭皮を洗う回数が多いと、必要な分の皮脂まで洗い流してしまい、頭皮が乾燥し、薄毛が引き起こされます。
喫煙者
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があるとされており、血管が収縮することで血流環境が悪化します。血流環境が悪化すると、血液と共に頭皮に運ばれてくる髪の毛の成長に必要な栄養素が届かなくなり、髪の毛の成長が止まってしまいます。
飲酒量が多い
お酒に含まれるアルコールは、肝臓で「アセトアルデヒド」という猛毒物質に変化します。この「アセトアルデヒド」は「AGA」の原因とな「DHT」の増加に繋がるだけでなく、体内で毒性を消すために「アミノ酸」や「ビタミン」が大量に消費されるので髪の毛に使われる栄養素が減ってしまいます。
ヒゲや体毛が濃い
「ヒゲや体毛が濃い=男性ホルモンが多い=薄毛になりやすい」とイメージする人は多いですよね。しかし、男性ホルモンが多いことで必ずしも薄毛になるわけではありません。ただし、男性ホルモンが多いと皮脂分泌が活発化するため、毛穴づまりが発生しやすい上、「AGA」が発症した場合は男性ホルモンが多いと「DHT」に変化する可能性が高くなるので薄毛が進行しやすくなると言われています。
頭皮が硬い
頭皮が硬くなるのは血流が悪化が原因で、血流が悪くなると新陳代謝が悪くなり、頭皮が硬くなっていきます。頭皮には頭頂部から前頭部にかけてのみ存在する「帽状腱膜」という膜があるのですが、この膜が酸素不足や遺伝などの原因によって硬くなるのです。頭皮の正常な硬さは、押したときに少し厚みがあり、ゴムを押したような弾力がある状態で、それ以上硬い場合は少し気をつけたほうが良いでしょう。
パーマやカラーを頻繁に行う
「縮毛矯正」「パーマ」「ストレートパーマ」「カラーリング」などは、髪の毛だけでなく頭皮にもダメージを与えます。これらを日常的に繰り返し行なっていると、どんどん髪の毛や頭皮にダメージが蓄積され、薄毛に近づいていくのです。また、ワックスやジェルなどの整髪料も、時間の経過とともに徐々に髪を伝って頭皮に付着するので、長時間洗い流さずにいると毛穴の中に入り毛穴づまりの原因となってしまう場合もあります。
要注意!見逃してはいけない薄毛になる前のサイン
頭皮の色
頭皮の色が白かったり、青白かったりすると血行が悪いイメージがあり、逆に赤いと血行が良いというイメージが有りますが、それは大きな間違いで、薄毛になる前のサインは頭皮の色が「赤色」になっていることです。頭皮が赤いのは漢方で言う「於血」という状態で、血液の流れが悪くなったり、頭皮の新陳代謝が悪くなっている状態です。血行が悪くなると細胞の活動が鈍化することで新陳代謝が悪くなり、老化した皮膚が残ることによって頭皮が赤茶色に変化します。この状態が長く続くと、フケや皮脂が溜まりやすくなり、頭皮の炎症や薄毛を引き起こしてしまう可能性があるのです。頭皮の色は薄いほうが正常な状態で、一番いい状態が「青白い色」、その次が「ピンク」、悪くなると「赤色」、さらに悪い状態が「赤茶色」となっており、頭皮の状態が悪くなるにつれどんどんと色が濃くなっていきます。
頭皮の出っ張り
頭蓋骨というのは、中年になるまで成長し続けると言われており、気が付くと頭頂部や額に昔はなかったはずの出っ張りが出来ていたということがあります。この出っ張り自体は特別悪いものではないのですが、髪の毛にとっては悪影響を与えることがあります。出っ張っている箇所は皮膚が盛り上がり、突っ張った状態になっているので血行が悪くなりやすく、血行が悪くなると髪の毛の成長が妨げられてしまいます。また、薄毛になりにくい人には、頭頂部や額が平らな人が多いとも言われています。
抜け毛の量
薄毛になってしまった殆どの方が、ハゲる前兆として「抜け毛の増加」を感じていると言われています。抜け毛が増える原因は色々とあるのですが、その殆どの場合に「毛根」が関係しています。髪の毛は毎日生え変わるものなので、正常な状態でも80本程度は抜け落ちます。しかし、毎日それ以上の本数が抜け落ちているとなると、毛根の異常を疑ったほうが良いかもしれません。毛根には白い粒が付いていますが、毛根に異常が発生すると、その粒が黒くなったり、柔らかくなったり、細くなったりします。抜け毛が増える原因の殆どが「毛根の栄養不足」や「頭皮の血行不良」です。
髪質の変化
「くせ毛の人はハゲにくい」「くせ毛の人はハゲやすい」というのはないのですが、ある日を境に髪質が変化した後天性のくせ毛の場合は薄毛を引き起こしてしまう可能性があります。髪質が変化し後天性のくせ毛になる原因は、主に成長期の体内のホルモンバランスの変化ですが、その他にもストレスや頭皮への栄養不足などで毛根に何らかの悪影響が与えられた場合にも髪質は変化します。特に20歳を過ぎてから髪質が柔らかくなり、後天的にくせ毛になった場合は、頭皮や髪の毛に栄養素が不足している可能性が高く、栄養素が不足することでヘアサイクルに異常が発生し、髪の毛が成長し切る前に抜けてしまい、成長途中の細い髪の毛ばかりになっていることが考えられます。こういった場合は、何も対策を行わずにいるといずれ薄毛になってしまう可能性があるので、気付いたら早い段階で何らかの対策を講じたほうが良いでしょう。
髪の毛の太さ
薄毛になる前には、多くの場合髪の毛がどんどんと細くなっていきます。ですので、髪の毛が細くなった場合は将来的に薄毛になる可能性が高いといえるでしょう。抜け毛の中に細い髪の毛が混じる原因には、加齢による影響もありますが、「AGA」が発症しヘアサイクルが乱れている可能性もあります。こういった場合には、放っておくと「AGA」が進行してしまうので、手遅れになる前にクリニックを受診するなどした方がいいでしょう。
まとめ
ご紹介した特徴にあてはまる人が、40代や50代になっても薄毛にならないでいる場合もあります。環境や体質により個人差がありますので全ての人にあてはまるわけではありません。過剰に気にし過ぎることはせずに、日々を健康に快適に生きていくことこそが一番の薄毛を回避するための秘訣かもしれません。