気づいた頃にはかなり進行してしまっているかもしれない薄毛、それが「つむじハゲ(頭頂部の薄毛)」です。頭頂部の薄毛が気になり始めた場合は、将来的にハゲるという生易しいものではなく、既にハゲ始めている可能性があるのです。
代表的な「つむじハゲ」の原因
一口に「つむじハゲ」「頭頂部の薄毛」といっても、その原因には様々なものがあり、原因によって対策や予防方法も様々で、代表的な「つむじハゲ」の原因には下記のようなものがあります。
AGA(男性型脱毛症)
AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、男性の薄毛の殆どがこの「AGA(男性型脱毛症)」だと言われています。「AGA」は頭頂部や生え際から薄くなっていくことが多く、側頭部や後頭部に症状が表れることがほとんどないのが特徴の薄毛です。「AGA」になったからといって絶望する必要はなく、しっかりと「AGA」の対策をすることで、失ってしまった髪の毛を取り戻すことが出来ます。
FAGA(女性男性型脱毛症)
「AGA(男性型脱毛症)」は男性のみの薄毛ではありません。男性よりは圧倒的に少ないですが、女性でも「AGA」が発症してしまう場合があり、女性が発症した「AGA」のことを「FAGA(女性男性型脱毛症)」と言います。
ストレス
つむじハゲ(頭頂部の薄毛)の原因の一つとして「円形脱毛症」が挙げられるのですが、「円形脱毛症」を引き起こす大きな要因が「ストレス」によるものです。緊張した時を思い出してみて欲しいのですが、人間はストレスを感じると身体が固くなり血管が収縮し血流が悪くなります。血流が悪くなると、頭皮や髪の毛に運ばれるはずの栄養素が運ばれなくなり、その結果、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足し薄毛・抜け毛が進行してしまいます。さらに、極度のストレス状態になってしまうと「円形脱毛症」を引き起こしてしまい、場合によっては「ストレス性の薄毛・抜け毛」と「円形脱毛症」が同時に進行してしまうこともあるのです。
生活習慣の乱れ
不規則な生活、食生活の乱れ、睡眠不足、運動不足などの生活習慣の乱れによって、頭皮の環境が悪化し、つむじハゲ(頭頂部の薄毛)が引き起こされてしまいます。生活習慣が乱れ頭皮環境が悪化すると、頭皮の血行不良が引き起こされます。頭皮の血行が悪くなってしまうと、頭皮や髪の毛に運ばれるはずの栄養素が運ばれなくなり、必要な栄養素が不足してしまうので、髪の毛が正常に成長せず薄毛や抜け毛の原因となってしまうのです。
「つむじハゲ」を改善したい人への対策5選
上記のような原因を踏まえた上で、「つむじハゲ」を改善したい人への対策を5つ紹介したいと思います。「つむじハゲ」は、決して改善できないものではないので、紹介する対策を参考に改善を目指してみてください。
- 頭皮マッサージ
- ストレスの発散
- 生活習慣の見直し
- 運動不足の解消
- 顔ヨガ
頭皮マッサージ
最近「つむじハゲ」が気になり始めたなと思った方は、頭頂部辺りの頭皮を一度触って硬くなっていないか確認してみてください。もしも、頭皮が硬くなってしまっている場合は、頭皮が血行不良になっている可能性があります。頭皮が硬くなってしまった状態で長期間放置してしまうと薄毛になってしまうかもしれません。そうなってしまう前に頭皮マッサージで頭皮をやわらかくし、血行を促進してあげるといいでしょう。頭皮マッサージのやり方は非常に簡単で、頭皮が硬くなってしまっている箇所を中心に、指先で揉みほぐしてあげるだけです。この時に気を付けなければいけないのが、頭皮を傷つけてしまわないことで、頭皮を傷つけてしまうと頭皮環境が悪化し、薄毛の原因になりかねません。ですので、頭皮マッサージをする時は、絶対に爪を立てないようにして、指の腹などを使って優しく揉むようにしましょう。
また、下記のような、薄毛対策に効果があると言われているツボもあります。
角孫(かくそん)
「角孫」は耳の上の髪の毛の生え際辺り、耳を前にペタンと折り曲げて耳の先端があたる辺りにあるツボです。「角孫」は頭皮の血行を促進するツボだと言われているので、薄毛や抜け毛の予防だけではなく、白髪などにも効果があります。
百会(ひゃくえ)
「百会」は、頭のてっぺん「頭頂部」にあり、左右の耳の延長線上と鼻からの延長線とが交わるところ、または頭頂部で、両耳を結んだ線と、顔の左右の中心線の交差する位置にあります。「百会」は体の緊張を解し精神をリラックスさせてくれるツボです。緊張を解すことによって、血行が促進し、ハゲの対策へと繋がっていきます。「百会」を押す際には、頭皮全体をマッサージするようにしながら中指で押すようにします。この時に、力を入れ過ぎて痛くならないように、自分で気持ちいい力加減を見極めて押すようにしましょう。また、万能のツボとも言われていますので、無意識のうちに「百会」を押す癖をつけておくのもオススメです。
風池(ふうち)
「風池」は血行促進に繋がるツボで、後頭部、首の付根から頭部につながる部分に位置しています。首筋を下から押し上げて行った時に指が引っかかる場所、または頭蓋骨の下のうしろ髪の生え際にあるくぼみの指1本分外側となっています。このポイントを、指を使って体に対して垂直に押し当て、指の腹で力を加えていくことで、頭部への血流を促進させることができます。「風池」は血行促進のツボですので、ハゲ対策だけではなく、頭痛、疲れ目、肩こりなどにも効果があるとされています。仕事中の気分転換などの、気がついた時に押すようにするといいでしょう。
ストレスの発散
「ストレス」によっても「つむじハゲ」は進行してしまいます。人間は知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまう生き物ですので、気がついた頃にはストレスによる薄毛が進行してしまっていることがあります。ストレスを溜め込んでしまう前に時々は発散するようにしましょう。「美味しいものを食べる」「カラオケで大声で歌う」「お酒を飲む」など、どのような方法でも構いませんが、お酒は飲み過ぎると逆に薄毛の原因になってしまうので、お酒を飲む時はほどほどにするようにした方がいいでしょう。
生活習慣の見直し
不規則な生活、食生活の乱れ、睡眠不足などの生活習慣の乱れによっても「つむじハゲ」は進行してしまいます。社会人なら仕事の関係である程度の生活習慣の乱れは仕方のないことですが、食生活などの直せるところだけでも直していくようにしましょう。タバコを吸うと頭皮環境を整えてくれるビタミンの不足や、頭皮の血行不良を招いてしまいますので、薄毛が気になる方は今すぐにでも禁煙した方がいいでしょう。
運動不足の解消
「つむじハゲ」の原因には、血行不良や血流不足が大きく関わっています。定期的に適度な運動をすることで、血行不良や血流不足を改善することが出来る上に、適度な運動はストレスの発散にも効果があります。血行不良や血流不足になってしまうと「つむじハゲ」だけではなく「円形脱毛症」になってしまう可能性もあるので、日頃から適度な運動は怠らないようにしましょう。
顔ヨガ
最近、表情筋を動かすストレッチ「顔ヨガ」が流行っているのをご存知でしょうか。「顔ヨガ」は、表情筋を意識して動かすことによって、顔の筋肉を鍛え、リフトアップ効果や小顔になるためのストレッチです。実は、この「顔ヨガ」は頭皮の血行改善にも効果があるとされており、薄毛対策の1つとして注目されています。「顔ヨガ」のポイントは、顔の筋肉に意識を集中してリラックスしながら5秒以上続けて動かすことにあります。筋肉というのは5秒以上続けて動かさないとストレッチの効果が現れないので、必ず5秒以上かけてゆっくりと動かすようにしましょう。
では、「つむじハゲ」を改善するためには、どの筋肉を動かせば良いのでしょうか。頭皮の血行を促進し「つむじハゲ」を改善するためには、側頭筋のストレッチをすると効果的だと言われています。「側頭筋」は食べ物を噛んだときに動く筋肉で、別名「咀嚼筋」とも呼ばれています。また、頭皮だけでなく毛母細胞にも影響を与えたいという時は、「広頚筋」のストレッチをすることで、頚の血行が促進され、発毛を促す毛母細胞を活性化することができます。
まとめ
これまで「つむじハゲ」を改善したい人への対策を5つ紹介してきましたがいかがだったでしょうか。「つむじハゲ」は放置しておくと確実に進行していきますので、気がついた段階ですぐに対策を講じるようにしましょう。早めに対策を講じればその分だけ早く「つむじハゲ」を改善することができるので、諦めずに頑張りましょう。